ハリー・ポッター原作で英語学習は可能?必要な英語レベルと学習方法

エンタメで英語を学ぶ

ハリー・ポッターの原作で英語学習は可能? 

ハリー・ポッター原作の英語はかなり難しい 

『ハリー・ポッター』シリーズはとても人気があります。 

特に中学・高校生に多くのファンがいます。 

映画が7シリーズ計8本あり、ほとんどの方は全部見ているようです。 

しかしながら原作を読んでいる生徒さんは少ないです。 

まして、原作を英語で読んでいる方に方に会ったことがありません。 

ある高校1年生の生徒さんが挑戦したと言っていました。 

ただ、あまりに難しくて読み進められなかったようです。 

ハリー・ポッターの原作の特徴 

その高校1年生はすでに英検2級に合格しており相当の英語力です。 

英会話を習っているそうです。 

ハリー・ポッターの原作は英検2級合格レベルより難しいです。 

特に高校英文法をすべて学んでいない状態で読解するのが非常に難しいです。 

原作『ハリー・ポッターと賢者の石』を読んでみたところ、下記の英文法がよく出てきます。 

・過去完了形 

・関係代名詞の非制限用法 

・分詞構文 

「過去完了形」は過去を起点としてそれまでに継続された動作や完了した事柄などを表します。 

ハリー・ポッターは物語ですから語り手の視点からは基本的に過去の話です。 

それを起点に物語が起こるわけですから必然的に過去完了形が大量に使われるわけです。 

ところで多くの学生さんは現在完了の概念を理解するのに苦労します。 

さらにそれが過去形にずれるのでイメージを把握するのに苦労しているようです。 

ハリー・ポッターの原作を読むと理解できるようになるかもしれません。 

「関係代名詞の非制限用法」は直前にコンマがつく関係代名詞です。 

「〜だ。そしてそれは〜」と訳し、接続詞でつなぐイメージです。 

比較的わかりやすいですが、制限用法と非制限用法で意味が変わることに注意です。 

「分詞構文」は接続詞で文をつなぐ代わりに動詞を現在分詞または過去分詞に変化させ、接続詞を省略します。 

接続詞の意味が薄まりより気軽な表現になるのですが、学生さんが理解しづらいと感じるようです。 

なぜなら「〜なので」「〜すると」「〜ながら」などいろいろな意味に理解することができるからです。 

日本人が英語を学ぶ難しさがここにも現れています。 

ハリー・ポッターは映画版の方が易しい 

ハリー・ポッター好きの学生さんは映画版を全作品見ています。 

原作は相当のページ数がある大作ですが映画であれば1作品2時間くらいで観る事ができます。 

またほとんどがセリフで構成されているため基本的に短文の英語です。 

ですからハリー・ポッターで英語を勉強を開始するにあたってまず映画を見るといいでしょう。 

ストーリーを理解してから原作を読み始めるとストレスなく学習できます。 

ハリー・ポッターの原作本で英語学習する方法 

翻訳版を読んでから英語原作を読む 

ハリー・ポッターの原作で英語を勉強するにあたり取り組みやすい方法は、翻訳版を先に読むことです。 

ハリポタファンの学生さんの中でも原作の翻訳版を読んでいる方もいます。 

翻訳と照らし合わせながら読むと時間はかかりますが実力がつきます。 

語彙・文法・文化背景を調べながら読むと博識になれます。 

欧米文化を知るのに非常に良い学習教材です。 

解説本を読んでから英語原作を読む 

ハリー・ポッターの原作を読むのにあたり参考になる書籍があります。 

『ハリーポッターが英語で読める本』のシリーズで、vol.1からvol.7まであります。 

語彙や文化の説明がされており、深く理解するための助けになります。 

魔法に関する語彙の説明が豊富なので辞書で調べるより効率的です。 

著者はクリストファー・ベルトン氏というイギリス人です。 

ハリポタの世界を熟知している日本人は少ないと思いますから、このシリーズは参考になると思います。 


好きなシーンだけを読む 

ハリポタ原作は7巻ありますが読み切るのは大変な労力です。 

1冊だけでも相当時間がかかります。 

高校レベルでもちょっと難しい英語のように思えます。 

これをイギリスの子どもが読んでいることが信じられないですが、気を取り直して私たちにできることをやりましょう。 

できる方法の1つとしては好きなシーンを選んで読むことです。 

「賢者の石」で言えばチェスのシーンでしょうか。 

映画でもワクワクドキドキのスリルあるシーンでした。 

映画と同じ臨場感あふれる表現がされているのか読むだけでも勉強になります。 

学習課題を設定して読む 

もう1つの読み方としては課題を設定して読むことです。 

・魔法に関する単語を知る 

・イギリス英語特有の表現を知る 

・文法を学ぶ 

巷に受験用の長文問題集がたくさん出版されていますが内容がつまらなくて続かない人は多いと思います。 

英検はともかくTOEICの問題は文章の内容が実に面白くないですよね。 

ただし市販の問題集にもいいところがあります。 

演習問題がついていることです。 

問題を解きながら読めるので、向こうから課題を設定してくれているようなものなのです。 

ですから物語を読むときは自分で課題を設定すると良いです。 

それにより達成感が得られることになります。 

ハリー・ポッター原作の英語の特徴 

語彙に特徴がある(魔法に関する語彙) 

ハリー・ポッターには魔法に関する語彙が頻出します。 

魔法使いや魔法グッズの名前は一般的な魔法用語です。 

ハリー・ポッター以前も魔法使いに関するコンテンツはよくありました。 

ハリポタ以降激増してブームになりました。 

また呪文については造語です。 

ラテン語のように思われますが、ギリシャ語やヘブライ語などその他の言語を組み合わせて作っているようです。 

キャラクター名の語源にも意味があるようです。 

例えばヴォルデモートはフランス語で「死の飛行」という意味があります。 

語彙に特徴がある(欧米文化) 

ハリポタには欧米文化が学べる特徴があります。 

例えばチェス。 

チェスのルールを知っている人でないと駒の動きがわからないです。 

それからいろいろな動物や魔物が登場します。 

例えばユニコーン。 

ユニコーンが欧米ではどんな動物として解釈されているのかがわかります。 

また「死」や「不死」の捉え方も欧米特有のものがあります。 

文法が難解 

前述したようにハリポタの原作の文法は難解です。 

基本的に高校英文法の全体を学べば、どんな英文でも読める文法を習得した状態になります。 

ところが通常の大学受験レベルの英文の難易度はハリポタ原作ほど高くありません。 

例えば共通テストの英文と比較するとします。 

共通テストの英文では、1文の中に出現する重要な文法は1つか2つくらいなものです。 

ところがハリポタでは、3行以上にわたる文を「分詞」「過去完了形」「関係詞」「仮定法」の知識を同時に使って読み解かなければならない場合がしょっちゅうあります。 

英文のレベル感としては最難関大学入試レベルかそれ以上ではないかと思っています。 

ハリー・ポッターで英文法を学べるレッスン 

ハリー・ポッターの英文は難しいのは確かです。 

しかしながら英文法を学ぶのに良質な教材となり得ます。 

ハリポタの英文を読み解くことができるなら、かなりの英語力があることになります。 

また、好きな物語で文法を学ぶと一生忘れません。 

学校の教科書や市販の参考書で学んだ英文法をほとんど忘れていませんか? 

それは面白くないからです。 

ハリポタで英語を学ぶことに興味のある方がいらっしゃいましたらこちらからご連絡ください。 

オンラインレッスン : ハリー・ポッター原作で学ぶ高校英文法トライアル
ハリー・ポッター原作の英文で高校英文法の問題を解いてみよう!今回は高校前半の範囲のお試しレッスンです!-スカイプを使ったオンライン語学のレッスン。

まとめ 

いかがでしたか? 

ハリー・ポッターの原作で英語を学ぶ可能性についてご説明しました。 

原作で英語を勉強するのは難しいという人が多い理由もわかったと思います。 

でもあえて学ぶメリットもご理解いただけたでしょうか? 

ハリー・ポッターの映画が好きな方は原作を読んでみてくださいね! 

コメント