映画『マトリックス』の英語と世界観を紹介!クールなセリフの意味は

エンタメで英語を学ぶ

マトリックスの世界観 

映画『マトリックス』を見たことがありますか? 

1999年に第1作目が公開されたSFアクション映画のシリーズです。 

今のところ4作品あります。 

最新作『マトリックス レザレクションズ』は2021年に公開されました。 

いろいろな場面で世界観やセリフが話題になっている映画です。 

この記事では概要をご紹介したあと、カッコいい英語のセリフを紹介します。 

テーマは「この世は仮想空間」 

映画『マトリックス』のテーマは世界がコンピュータプログラムの仮想空間だということです。 

マトリックス(「Matrix」)はもともと「母体、土台」という意味です。 

我々が見ている世界はプログラムで映し出されたものであり、人間の実体はマトリックスに繋がれて動力源にされているという設定です。 

この衝撃的なテーマから「我々の現実もそんなものだ」と哲学的な話をする人、「本当にマトリックスなのでは?」と検証しようとする人まで現れました。 

クールでカッコいいキャラとアクション 

映画のテーマに加えてアクションが話題になりました。 

銃弾を避けるシーンが多くの人に真似されました。 

ワイヤーアクションがよく使われるようになりました。 

エージェント・スミスとの戦いのシーンもカッコいいですし、モーフィアスとのトレーニングのシーンもカッコいい! 

クールでスタイリッシュなファッション 

もう1つ目を引くのがカッコ良すぎるファッションです。 

全身黒コーデで、特に長い黒コートがスタイリッシュでオシャレすぎます。 

トリニティの黒レザーのパンツやモーフィアスの反射するサングラスも…! 

着る人を無慈悲に選ぶこれらのファッションに憧れたものです。 

マトリックスシリーズと同時期にスパイダーマンが公開されました。 

ファッション的にどうみてもマトリックスが上なのでマーベルにハマり損ねました。 

「現実」の船内のヨレヨレファッションも見どころだと言っている人がいました。 

クールでイケてるセリフ 

深くてカッコいいセリフ群が印象的です。 

個人的に好きなのはトリニティの「Dodge this!(よけてみな)」です。 

こんなセリフを自分で言う状況がきたらカッコいいだろうなぁと想像するだけでワクワクします。

実生活で使えるかどうかはわかりませんが映画の世界観を表すクールなセリフを次章で紹介します。 

マトリックスのセリフを英語で学び世界観に触れよう 

セリフをいくつか紹介します。 

ネオが Red Pill(赤い錠剤)かBlue Pill(青い錠剤)かの選択を迫られるシーンから。 

このまま使う機会はなさそうですが、文法や構文を学んで普段の生活で応用することは十分に可能です。 

This is your last chance. After this, there is no turning back.(これは最後のチャンスだ。これ以降、戻ることはできない。) 

モーフィアスがネオにRed Pill(赤い錠剤)かBlue Pill(青い錠剤)かを選ばせるシーンで言うセリフです。 

「This is your last chance」と言う機会はあまりなさそうですが文法は中学1年生のレベルの英語です。 

「There is no ~ing」は動名詞の慣用表現で「〜することはできない」という意味です。 

なお、この後に「赤か青」を選ばせるセリフが続きます。 

If you take the blue pill, the story ends, you wake up in your bed and believe whatever you want to believe.  

If you take the red pill, you’ll stay inthe wonderland, and I’ll show you how deep the rabbit hole goes. 

青い錠剤を飲めばストーリーは終了し、君はベッドの上で目覚め信じたいものを信じればいい。 

赤い錠剤を飲めば、ウサギの巣穴がどれだけ深いのか見せてやろう

赤が真実を追求する道を選ぶ方です。 

かつてイーロン・マスクがTwitter(現X)で「Take the Red pill!」ツイートしたことがあります。 

それに対しリリー・ウォシャウスキー監督が嫌悪を示していたのでイーロン・マスクの意図が何だったのかはわかりません。 

ネオ:What truth?(なんの真実?) モーフィアス:That you are a slave, Neo.(君が奴隷だってことだよ、ネオ。) 

マトリックスが仮想空間に映し出された幻影なら、今私たちが見ているすべてがコンピュータプログラムということになります。 

プログラム内で自分の意思なく生きているなら奴隷です。 

ネオは人間たちを救う救世主だったはずが、それさえもプログラムであり、ネオはコンピュータ・シミュレーションの6番目の救世主だったというオチがつきます。

つまり救世主もシステムの奴隷だったということ。 

What is ‘real’? How do you define ‘real’?(「現実」とはなんだ?どうやって「現実」を定義する?) 

これはモーフィアスがマトリックスの現実を知って取り乱すネオに言ったセリフです。 

考えれば考えるほど深いセリフです。 

モーフィアスは救世主信仰に心酔していますが、それさえも本当の現実(真に人間が考え思考し行動した上での「現実」)だったわけではないのですから… 

Fate, it seems, is not without a sense of irony.(運命とは皮肉なものだ。) 

このセリフの前にこう言っています。 

「Throughout human history, we have been dependent on machines to survive.」 (人間は歴史を通して生きるために機械に依存してきた) 

その機械に支配されるのですから皮肉な話です。 

なお映画公開時すでに、いずれ人工知能が発展するだろうと予測している人がいました。 

そういえば「機械が人間に反乱を起こす」コンテンツが非常に多いですよね。 

これからAIがどんどん発展していくと予想されますが、危険なのでしょうか。 あるいは危険ではないのでしょうか。 

「悪意のあるプログラム」を故意にAIに組み込まない限りあり得ないのではないかと素人的には思いますけれど… 

Do you believe in fate, Neo? -No. -Why not? -Because I don’t like the idea that I’m not in control of my life. (「運命を信じるか、ネオ?」「いや」「なぜだ?」「自分の人生をコントロールできないっていうのが好きじゃない」) 

このやりとりが好きです。 

実際は運命に飲み込まれていくのですが… 

ここまで主にモーフィアスとネオのやり取りばかりでしたがまだ他にも深いセリフがたくさんあります!(モーフィアスが好きなのです…) 

普段の英語学習や英会話に使える文法・表現などについても更新していきますのでお待ちください! 

まとめ 

いかがでしたか? 

映画『マトリックス』のテーマは「人間が機械に支配される=怖い」に思えます。 

私たちは人間らしいAI測定不可能な思考や行動をし続けることができるのでしょうか? 

ものすごく複雑な(何兆回くらいの)「if-else文」だけでコンピュータプログラムは人間を掌握できてしまうのか…?(怖) 

そもそも生身の人間なのに生まれ持った知能や環境などに影響されてその範疇を越えられません。 

それってある意味マトリックスのプログラムなのかもしれない… 

プログラムの範囲を超えないとマトリックスを出られないのだ…ってことかもしれません。 

ある意味人生哲学かも! 

ぜひマトリックスを再度見てみてくださいね! 

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